「丁寧な暮らし」「何が何でも小顔になりたい」両立する女性の消費行動

「丁寧な暮らし」「何が何でも小顔になりたい」両立する女性の消費行動

「丁寧な暮らし」「何が何でも小顔になりたい」両立する女性の消費行動

  • On 2020年6月26日
  • 女性, 女性ターゲット, 女性メディア, 女性顧客, 消費

昨年電車内で、とある女性雑誌の電車広告に目がくぎ付けになりました。

女性向け雑誌の表紙に記載された

『丁寧な暮らし』

という主テーマの、確か右上あたりに

『何が何でも小顔になりたい』
という特集が記載されていたのです。

この二つはどちらも女性メディアでよく取り上げられる女性に人気のあるテーマです。

ただこの二つが同じ紙面に載っているのを、大変興味深く感じました。

『丁寧な暮らし』はSNSなどでも人気で、大まかなルールとしては
「家事や食事、趣味に時間をかける」

「物質よりも精神的な豊かさを重視する」

「有機野菜や天然素材の服を愛用する」など
とても自然派志向なイメージです。

『小顔』はマッサージや美容鍼など、あらゆるフェイシャル美容サロンで小顔になるメニューが用意されており、現代の多くの女性の目指す美の一つでもあります。

勿論、顔は自然に小さくなることはありません・・。

そのため、小顔法というのは自然とはとても言い難い施術がほとんどです。
数年前から小顔になる方法として、小顔矯正というかなり痛い施術もブームになっています。(私も通いましたが、悲鳴を上げそうになった覚えがあります・・)

もちろん、読者の中に「丁寧な暮らし」だけに興味がある方達もいるでしょうし、「小顔」だけに興味がある方もいると思います。

でも多くの女性は「丁寧な暮らし」がしたい、と、「何が何でも小顔になりたい」という想いが両立している、と思います。
その前提で多くの女性雑誌は編集されています。

確かに自分も振り返ると広告を作る際に、この相反するとまでは言わなくても、方向性が逆なこの二つが矛盾なく両立する、と想定しています。
そして、これこそ「女性的な思考」だと感じます。

このような心理は消費行動にも大きく影響してきます。

そういう矛盾が両立する、と頭の片隅に置いていただいた上で、御社ターゲット女性の消費行動を考えていただくと、そこにビジネスの新たなヒントもあるのではないでしょうか。